宮古島の透き通る海で、かわいいウミガメたちと一緒に泳ぐ――そんな夢のような体験が、実は高確率で実現できることをご存知ですか?
宮古島は透明度の高い海と豊かな自然環境が整っているため、ウミガメとの遭遇率が非常に高いエリアとして知られています。
のんびりと泳ぐ姿や、時折見せる人懐っこい表情に、多くの人が心癒されています。
この記事では、宮古島でウミガメに高確率で出会えるスポットとベストシーズン、遭遇率を上げるコツを詳しく解説します。
シギラビーチや吉野海岸など具体的な場所から、シュノーケリングやダイビングなどおすすめのアクティビティ、必要な持ち物まで網羅的にご紹介。
さらに、ウミガメを守るための正しいマナーや接し方もお伝えします。
宮古島で見られるアオウミガメやタイマイの特徴も分かるので、実際に出会った時の感動もひとしおです。
この記事を読めば、宮古島でのウミガメとの素敵な出会いを、安全かつ確実に楽しむための準備が整います。
宮古島でウミガメに会える理由

宮古島は日本国内でも有数のウミガメとの遭遇率が高い海域として知られています。
この美しい離島でウミガメに高確率で出会える背景には、恵まれた自然環境と地域の取り組みがあります。
透明度抜群の海が育むウミガメの楽園
宮古島周辺の海は透明度が25メートルから40メートルに達することも珍しくないほどの美しさを誇ります。
この透明度の高さは、大きな河川がないことで土砂の流入が少なく、サンゴ礁が天然のフィルターとして機能しているためです。
宮古島の海底には豊富なサンゴ礁が広がっており、その周辺には海藻や海草が生い茂っています。
特にウミガメの主食となる海藻類が豊富に生育する環境が整っているため、餌を求めて多くのウミガメが浅瀬まで接岸してきます。
| 環境要因 | ウミガメへの影響 |
|---|---|
| 高い透明度 | 視界が良く、ウミガメを発見しやすい |
| 豊富な海藻類 | 餌場として定期的に訪れる |
| サンゴ礁の発達 | 多様な海洋生物が集まる生態系 |
| 穏やかな海況 | 浅瀬での観察が容易 |
また、宮古島の海は黒潮の影響を受けて年間を通じて温暖で、水温が23度から29度程度に保たれるため、ウミガメにとって快適な生息環境となっています。
この安定した水温により、ウミガメは季節を問わず宮古島周辺に留まることができるのです。
リーフ内の浅瀬は波が穏やかで、初心者でもシュノーケリングがしやすい環境です。
水深2メートルから5メートル程度の場所でもウミガメが泳いでいる姿を目撃できるため、泳ぎが得意でない方でも安心してウミガメ観察を楽しめます。
保護活動が進む宮古島の環境
宮古島では地域住民や行政、観光事業者が一体となってウミガメの保護活動に積極的に取り組んでいます。
この取り組みがウミガメの個体数維持につながり、結果として高い遭遇率を実現しています。
ビーチクリーン活動が定期的に実施され、海洋ゴミの削減に努めています。
特にウミガメが誤飲してしまう可能性のあるプラスチックごみの除去は重点的に行われており、清潔な海域が保たれています。
ウミガメの産卵場所となる砂浜では、産卵期間中の夜間立ち入り制限や照明の調整など、繁殖を妨げない工夫が施されています。
産卵巣の保護や孵化した子ガメの見守り活動も行われており、次世代のウミガメが安全に海へ旅立てる環境づくりが進められています。
観光事業者に対しては、ウミガメとの適切な接し方や観察マナーに関する講習会が開催されています。
ガイドやインストラクターがルールを遵守することで、ウミガメにストレスを与えない観光が実現しています。
| 保護活動 | 具体的な内容 |
|---|---|
| ビーチクリーン | 定期的な海岸清掃と海洋ゴミの除去 |
| 産卵場所の保護 | 夜間立ち入り制限と産卵巣の監視 |
| 教育プログラム | 観光事業者や住民への啓発活動 |
| 観察ルールの徹底 | 適切な距離の維持と接触禁止の周知 |
また、宮古島では漁業者との連携も進んでおり、誤って網にかかったウミガメの救助体制が整っています。
発見されたウミガメは速やかに保護され、必要に応じて治療を受けた後に海へ戻されます。
このような地域全体でウミガメを守る意識の高さが、宮古島をウミガメの楽園として維持し、訪れる人々に素晴らしい出会いの機会を提供し続けているのです。
ウミガメのかわいい魅力

宮古島の海で出会えるウミガメは、多くの人々を魅了する愛らしい生き物です。
その独特な仕草や表情、泳ぎ方には、思わず笑顔になってしまう不思議な魅力があります。
ここでは、ウミガメがなぜこれほどまでに「かわいい」と感じられるのか、その魅力を詳しくご紹介します。
のんびり泳ぐ姿に癒される
ウミガメの最大の魅力は、ゆったりとした動きで海中を漂うように泳ぐ姿にあります。
まるで時間を忘れたかのようなスローペースで、前足をゆっくりと羽ばたかせながら進む様子は、見ているだけで心が安らぎます。
宮古島の透明度の高い海中では、ウミガメが海藻を食べている姿をじっくりと観察できます。
一心不乱に海藻をむしゃむしゃと食べる様子は、まるで幼い子どもが夢中でおやつを食べているようで、思わず微笑んでしまいます。
食事中は比較的警戒心が薄れるため、近くで観察できるチャンスでもあります。
また、ウミガメが息継ぎのために水面に上がってくる瞬間も、かわいらしさが際立ちます。
水面にぷかりと顔を出して、鼻から息をする仕草は、まるでため息をついているようにも見え、その愛らしさに心を奪われます。
息継ぎを終えると、再びゆっくりと海底へ潜っていく姿も優雅です。
人懐っこい性格と表情
宮古島のウミガメは、比較的人に慣れている個体が多く、シュノーケリングやダイビング中の人間を怖がらずに近くを泳いでくれることがあります。
中には、好奇心旺盛で人間の方に近づいてくる個体もいて、こちらを観察するかのように顔を向けてくる瞬間は、まるで交流しているような感覚を覚えます。
ウミガメの顔つきにも注目してみましょう。
つぶらな瞳と、口角が上がったように見える口元は、まるで微笑んでいるような表情に見えます。
特に正面から見たときの顔は、穏やかで優しい印象を与え、多くの人が「かわいい」と感じる理由の一つとなっています。
| 表情の特徴 | かわいさのポイント |
|---|---|
| つぶらな瞳 | 黒くて丸い瞳が、純粋で無垢な印象を与える |
| 微笑んでいるような口元 | 口角が上がって見えるため、常に笑顔のような表情 |
| 首をかしげる仕草 | こちらを観察するように首を傾ける姿が愛らしい |
| まばたきする瞬間 | ゆっくりとまぶたを閉じる仕草が穏やかで癒される |
また、ウミガメは基本的に温厚な性格で、攻撃的な行動をとることはほとんどありません。
この穏やかな性格も、かわいらしさを感じさせる重要な要素です。
ただし、これは適切な距離を保ち、威嚇しない場合に限られるため、マナーを守った観察が大切です。
優雅に海を泳ぐ姿

ウミガメが海中を泳ぐ姿は、まさに優雅という言葉がぴったりです。
前足を羽のように広げてゆったりと動かしながら、水中を滑るように進む姿は、まるで空を飛んでいるかのような印象を与えます。
この泳ぎ方は「フライングスイム」とも呼ばれ、ウミガメの代表的な特徴の一つです。
宮古島の青く澄んだ海をバックに、太陽の光を浴びながら泳ぐウミガメの姿は、写真映えすることでも人気です。
光の角度によっては、甲羅が美しく輝き、まるで宝石のような輝きを放つこともあります。
特にアオウミガメの甲羅は、独特の模様と色合いが美しく、芸術作品のような魅力があります。
泳いでいる途中で一旦静止し、水中でふわふわと浮かんでいる姿も見逃せません。
まるで無重力空間にいるかのように、ゆらゆらと揺れながら漂う様子は、時間を忘れて見入ってしまう美しさがあります。
この瞬間は、ウミガメ自身もリラックスしているように見え、その穏やかな雰囲気に包まれると、観察している人間までも癒されます。
また、複数のウミガメが一緒に泳いでいる光景に出会えることもあります。
並んで泳ぐ姿や、追いかけっこをするような仕草は、まるで仲良しの友達同士のようで、その微笑ましい光景に心が温まります。
宮古島の豊かな海だからこそ見られる、ウミガメたちの自然な姿です。
宮古島でウミガメと高確率で出会えるスポット

宮古島には、ウミガメとの遭遇率が非常に高いビーチやスポットが数多く存在します。
それぞれのスポットには独自の魅力があり、初心者からベテランまで楽しめる環境が整っています。
ここでは、地元のダイバーやシュノーケラーから支持される、ウミガメとの出会いが期待できる5つの代表的なスポットを詳しくご紹介します。
シギラビーチ

シギラビーチ
シギラビーチは、宮古島で最もウミガメとの遭遇率が高いスポットの一つとして知られています。
リゾート施設が隣接しているため、アクセスが良好で、シャワーやトイレなどの設備も充実しています。
このビーチの最大の魅力は、ビーチエントリーから数メートル泳ぐだけでウミガメに出会える可能性が高いことです。
特に湾内の穏やかな海域には海藻が豊富に生えており、アオウミガメがエサを食べに頻繁に訪れます。
朝の時間帯には複数のウミガメが同時に見られることも珍しくありません。
シギラビーチは比較的浅い場所でもウミガメが見られるため、シュノーケリング初心者や子供連れの家族にもおすすめです。
波が穏やかな日が多く、透明度も高いため、水中での視界も良好です。
関連記事:シギラビーチ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 遭遇率 | 非常に高い(80%以上) |
| アクセス | 宮古空港から車で約15分 |
| 設備 | シャワー、トイレ、駐車場あり |
| 推奨レベル | 初心者から上級者まで |
| 水深 | 2メートルから10メートル |
吉野海岸

吉野海岸は、サンゴ礁が美しく発達したビーチで、ウミガメだけでなく色とりどりの熱帯魚も楽しめる人気スポットです。
駐車場からビーチまでは少し距離がありますが、送迎サービスが利用できます。
このビーチの特徴は、リーフエッジ付近でウミガメに出会える確率が高いことです。
海底には海藻が豊富に生え、ウミガメの餌場となっています。
特に午前中の満潮時には、浅瀬でゆったりと海藻を食べるウミガメの姿を間近で観察できます。
吉野海岸では、ウミガメが人間に慣れている個体も多く、適切な距離を保てば長時間一緒に泳ぐことも可能です。
ただし、潮の流れが強い日もあるため、海況の確認は必須です。
関連記事:吉野海岸
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 遭遇率 | 高い(70%程度) |
| アクセス | 宮古空港から車で約30分 |
| 設備 | 有料駐車場、シャワー、売店あり |
| 推奨レベル | 初中級者向け |
| 注意点 | 潮流が強い日があるため要注意 |
新城海岸

新城海岸
新城海岸は、遠浅で波が穏やかなため、家族連れやシュノーケリング初心者に最適なスポットです。
海岸線が長く、広々としたビーチでゆったりと過ごせます。
このビーチでは、リーフの内側でウミガメに出会えることが多く、比較的浅い水深でも観察できるのが特徴です。
透明度が高く、海底がよく見えるため、ウミガメを見つけやすい環境です。
特にビーチの右側エリアには海藻が豊富で、ウミガメの目撃情報が多く報告されています。
新城海岸は監視員が常駐している時期もあり、安全面でも配慮されています。
レンタルショップやシャワー施設も充実しており、手ぶらで訪れても楽しめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 遭遇率 | 中~高(60%程度) |
| アクセス | 宮古空港から車で約25分 |
| 設備 | 無料駐車場、シャワー、トイレ、売店あり |
| 推奨レベル | 初心者、家族連れに最適 |
| 特徴 | 遠浅で波が穏やか、監視員あり |
イムギャーマリンガーデン

イムギャーマリンガーデン
イムギャーマリンガーデンは、天然の入り江を活かした独特の地形が特徴的なスポットで、波の影響を受けにくい穏やかな海域です。
展望台からの景色も美しく、観光スポットとしても人気があります。
この場所では、湾内の静かな環境を好むウミガメが定期的に姿を見せます。
特に入り江の奥の方に海藻が生えているエリアがあり、そこでウミガメが休息したり食事をしたりする姿が観察できます。
イムギャーマリンガーデンは波が立ちにくいため、海況が悪い日でもシュノーケリングを楽しめる貴重なスポットです。
駐車場から海までのアクセスも良好で、遊歩道やベンチなどの設備も整っています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 遭遇率 | 中程度(50~60%) |
| アクセス | 宮古空港から車で約20分 |
| 設備 | 無料駐車場、トイレ、展望台あり |
| 推奨レベル | 初心者から中級者まで |
| 特徴 | 天然の入り江で波が穏やか、悪天候時も利用可能 |
八重干瀬

八重干瀬は、日本最大級のサンゴ礁群で、ボートツアーでアクセスする上級者向けのダイビング・シュノーケリングスポットです。
池間島の北方約5キロから25キロに広がる広大なサンゴ礁エリアで、その規模と美しさは圧巻です。
このエリアでは、ウミガメだけでなく、マンタやサメなどの大型海洋生物との遭遇も期待できます。
透明度は宮古島周辺でもトップクラスで、30メートル以上の視界が得られることも珍しくありません。
八重干瀬でのウミガメ観察は、主にダイビングまたはボートシュノーケリングツアーに参加する形になります。
複数のウミガメが優雅に泳ぐ姿や、サンゴ礁の間を縫うように移動する姿を観察できます。
潮の流れが速いポイントもあるため、経験豊富なガイドと一緒に訪れることをおすすめします。
関連記事:八重干瀬シュノーケリング
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 遭遇率 | 高い(70~80%) |
| アクセス | 池間島からボートで20~40分 |
| 設備 | ツアー会社の施設を利用 |
| 推奨レベル | 中級者から上級者向け |
| 特徴 | 日本最大級のサンゴ礁、抜群の透明度、ガイド必須 |
これら5つのスポットは、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。
自分のスキルレベルや滞在日数、天候条件に合わせて、最適なスポットを選ぶことで、宮古島でのウミガメとの出会いをより確実なものにすることができます。
ウミガメに出会えるベストシーズン

4月から11月がベストシーズン
宮古島でウミガメに出会うには、4月から11月の期間が最も適しています。
この時期は海水温が上昇し、ウミガメの活動が活発になるため、遭遇率が格段に高まります。
特に6月から9月の夏季は海水温が28度から30度に達し、ウミガメが浅瀬の海藻を食べに頻繁に訪れます。
アオウミガメは海藻を主食としているため、海藻が豊富に生育するこの時期は餌場に集まりやすく、シュノーケリングでも比較的簡単に観察できます。
5月のゴールデンウィーク明けから梅雨明けの7月上旬も狙い目のシーズンです。
観光客が比較的少なく、海の透明度も高いため、落ち着いてウミガメ観察を楽しめます。
10月から11月も水温がまだ温かく、天候が安定しているため快適にシュノーケリングができます。
| 月 | 海水温 | 遭遇率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 4月〜5月 | 24〜26度 | 高い | 観光客が少なく快適 |
| 6月〜8月 | 28〜30度 | 非常に高い | 活動が最も活発 |
| 9月〜11月 | 26〜28度 | 高い | 天候が安定 |
| 12月〜3月 | 21〜23度 | やや低い | 水温が低く活動が鈍化 |
冬季の12月から3月は海水温が21度から23度まで下がり、ウミガメの活動が鈍くなります。
遭遇できないわけではありませんが、夏季に比べると確率は下がります。
ただし、冬でも天候の良い日には深場から浅瀬に上がってくることもあるため、完全に会えないわけではありません。
時間帯は午前中がおすすめ

ウミガメとの遭遇率を高めるには、午前9時から11時の時間帯が最適です。
この時間帯はウミガメが浅瀬の海藻場で食事をしていることが多く、比較的近い距離で観察できます。
午前中は海が穏やかで透明度が高い傾向にあります。風が強くなる前の時間帯のため、波も穏やかで視界が良好です。
特に満潮から潮が引き始める時間帯は、ウミガメが岸近くまで来やすくなります。
早朝の6時から8時も狙い目の時間帯です。人が少なく静かな海では、ウミガメも警戒心が薄れてゆったりと泳いでいます。
夜明けとともに活動を始めるウミガメの自然な姿を観察できる貴重な時間帯といえます。
午後になると風が強まり波が高くなることが多く、海の透明度も下がる傾向があります。
また、ウミガメも深場へ移動することが多いため、遭遇率は午前中に比べて低下します。
ただし、夕方の16時以降は再び浅瀬に戻ってくることもあるため、夕日の時間帯も悪くありません。
| 時間帯 | 遭遇率 | 海の状態 | メリット |
|---|---|---|---|
| 早朝6〜8時 | 高い | 非常に穏やか | 人が少なく静か |
| 午前9〜11時 | 非常に高い | 穏やか | 餌場にいることが多い |
| 正午12〜15時 | やや低い | やや荒れる | 日差しが強い |
| 夕方16〜18時 | 普通 | 落ち着く | 夕日が綺麗 |
潮の満ち引きも重要な要素です。満潮時は水深が深くなり、ウミガメが岸に近づきやすくなります。
干潮時は浅くなりすぎて接近が難しくなる場所もあるため、事前に潮見表を確認しておくことをおすすめします。
天候と海況のチェックポイント
ウミガメ観察を成功させるには、天候と海況の確認が欠かせません。
晴天で風が弱い日は海の透明度が高く、ウミガメを発見しやすくなります。
風向きは特に重要なチェックポイントです。宮古島では南風や南西風が吹く日は海が荒れやすく、透明度も低下します。
逆に北風や北東風の日は比較的穏やかで、視界が良好なことが多いです。
風速5メートル以下の日を選ぶと、快適にシュノーケリングを楽しめます。
波の高さも確認しておきましょう。波高1メートル以下であれば初心者でも安心して海に入れます。
1.5メートルを超えると流れが強くなり、泳ぎにくくなるため注意が必要です。
気象庁の海上予報や地元のマリンショップが発信する情報を参考にすると良いでしょう。
| 海況 | 推奨度 | 透明度 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 晴天・風速3m以下 | 最適 | 20〜30m | ベストコンディション |
| 晴天・風速5m前後 | 良好 | 15〜20m | 問題なく楽しめる |
| 曇天・風速7m前後 | やや難 | 10〜15m | 波が高めで流れあり |
| 雨天・風速10m以上 | 不適 | 5〜10m | 中止を推奨 |
前日の天候も影響します。大雨の翌日は川から土砂が海に流れ込み、透明度が著しく低下することがあります。
特に台風通過後は数日間、海が濁った状態が続くため、天候が回復してから3日程度空けると良いでしょう。
海の透明度は日によって大きく変わります。透明度が20メートル以上ある日は、遠くからでもウミガメの姿を確認できます。
10メートル以下になると発見が難しくなるため、当日の海の状態を現地で確認してから入水することをおすすめします。
台風シーズンである8月から9月は天候が変わりやすいため、柔軟にスケジュールを調整できるようにしておくと安心です。
また、海況が悪い日は無理をせず、別の観光を楽しむなど余裕を持った計画を立てることが大切です。
ウミガメと泳ぐためのおすすめアクティビティ

宮古島でウミガメと泳ぐには、いくつかのアクティビティの選択肢があります。
それぞれの特徴や魅力、適している方のタイプを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
シュノーケリングツアー

シュノーケリングツアーは、初心者でも安全にウミガメとの出会いを楽しめる最も人気のアクティビティです。
水面に浮かびながら、水中のウミガメを観察できるため、泳ぎに自信がない方でも参加しやすいのが特徴です。
宮古島のシュノーケリングツアーは、ガイドがウミガメの生息エリアを熟知しているため、遭遇率が非常に高くなります。
ツアーには必要な器材がすべてレンタルに含まれており、ライフジャケットも着用するため、泳げない方でも安心して参加できます。
ツアーの所要時間は2時間から3時間程度が一般的で、複数のポイントを巡りながらウミガメを探します。
ガイドが海洋生物の解説をしてくれるため、ウミガメ以外の魚や珊瑚についても学べる点も魅力です。
料金は大人1名あたり5,000円から8,000円程度が相場となっています。
| ツアーの特徴 | 内容 |
|---|---|
| 所要時間 | 2時間~3時間 |
| 料金相場 | 5,000円~8,000円 |
| 参加条件 | 6歳以上、健康な方 |
| 含まれるもの | 器材レンタル、保険、ガイド |
| 遭遇率 | 80%~90% |
午前中の早い時間帯に開催されるツアーが特におすすめで、ウミガメの活動が活発な時間帯に合わせて催行されています。
少人数制のツアーを選ぶと、よりきめ細やかなサポートが受けられます。
ダイビング体験

ダイビング体験は、水中でウミガメをより近くで観察したい方に最適なアクティビティです。
シュノーケリングよりも深い場所まで潜れるため、ウミガメが休憩している岩場や、食事をしている様子を間近で見られる可能性が高くなります。
宮古島では、初心者向けの体験ダイビングプログラムが充実しており、ライセンスを持っていない方でも参加できます。
インストラクターが常に付き添い、水深5メートルから12メートル程度の浅い場所で実施されるため、安心して楽しめます。
体験ダイビングでは、まず陸上や浅瀬で呼吸方法や耳抜きの練習を行います。
その後、インストラクターと一緒に少しずつ深い場所へ移動し、ウミガメの生息ポイントを訪れます。
水中での滞在時間は30分から40分程度で、ゆっくりとウミガメを観察できます。
ダイビングならではの魅力は、浮力を調整して同じ目線でウミガメを見られることです。
ウミガメが海底の海藻を食べている様子や、優雅に泳ぐ姿を、水面からでは見られない角度で観察できます。
| 体験ダイビングの詳細 | 内容 |
|---|---|
| 所要時間 | 3時間~4時間(講習含む) |
| 料金相場 | 12,000円~18,000円 |
| 参加条件 | 10歳以上、健康な方 |
| 潜水深度 | 5メートル~12メートル |
| 水中時間 | 30分~40分 |
料金は1名あたり12,000円から18,000円程度で、器材レンタル、保険、水中写真撮影が含まれることが多いです。
事前に健康チェックシートへの記入が必要で、持病がある場合は医師の診断書が求められることもあります。
ビーチエントリーでの自由遊泳
ビーチエントリーでの自由遊泳は、自分のペースでウミガメとの出会いを楽しみたい方や、費用を抑えたい方におすすめの方法です
ツアーに参加せず、自分で器材を準備してビーチから海に入り、自由にシュノーケリングを楽しみます。
シギラビーチや新城海岸などのウミガメ遭遇率が高いビーチでは、岸から数十メートル泳ぐだけでウミガメに出会える可能性があります。
時間の制約がないため、気が済むまでウミガメを観察したり、写真撮影を楽しんだりできます。
この方法を選ぶ場合は、シュノーケリングの基本的な技術と経験が必要です。
海況の判断、潮の流れの理解、緊急時の対応など、安全管理を自分で行う必要があります。
また、器材は事前にレンタルショップで借りるか、持参する必要があります。
ビーチエントリーのメリットは、何といっても自由度の高さです。
早朝の人が少ない時間帯に訪れたり、夕方の光が美しい時間を選んだりと、自分の好きなタイミングで海に入れます。
複数日滞在している場合は、毎日違うビーチを訪れてウミガメを探す楽しみもあります。
| 項目 | ビーチエントリーの特徴 |
|---|---|
| 費用 | 器材レンタル代のみ(1,500円~3,000円) |
| 時間 | 制限なし |
| 必要な経験 | シュノーケリング経験者推奨 |
| 遭遇率 | ビーチにより50%~80% |
| 安全管理 | 自己責任 |
ただし、単独での遊泳は危険が伴うため、可能な限り複数人で行動することをおすすめします。
また、ライフガードが常駐しているビーチを選ぶと、万が一のときも安心です。
海況が悪い日や、自分の体調が優れないときは無理をせず、ツアーに参加する選択も検討しましょう。
ビーチによっては遊泳エリアが設定されており、ブイで区切られた範囲内での遊泳が推奨されています。
これらのルールを守り、他の利用者の迷惑にならないよう配慮することも大切です。
ウミガメとの遭遇率を上げるコツ

宮古島でウミガメと出会うチャンスを最大限に高めるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ウミガメは野生動物であり、必ず出会えるわけではありませんが、彼らの生態や行動パターンを理解することで遭遇率を大幅に向上させることができます。
ここでは実践的なコツをご紹介します。
海藻が豊富なエリアを探す
ウミガメの主食は海藻や海草です。特にアオウミガメは草食性が強く、海底に生えている海草を食べるために浅瀬に集まります。
海藻が豊富に生育している岩礁帯やサンゴ礁周辺は、ウミガメの絶好の食事場所となっており、高確率で遭遇できるポイントです。
海に入る前に、海岸から海の中を観察してみましょう。岩場や暗い色をした海底が見えるエリアは海藻が生えている可能性が高い場所です。
砂地だけの場所よりも、岩礁と砂地が混在しているエリアの方がウミガメの遭遇率は高くなります。
シュノーケリング中は、海底の様子をよく観察しながら泳ぎましょう。
海草が揺れている場所や、海藻が密集している岩場付近では、ウミガメが食事をしている姿を見られることが多くあります。
また、同じ場所に複数のウミガメが集まることもあるため、一度発見したらその周辺エリアを丁寧に探索することをおすすめします。
静かに近づくことが大切
ウミガメは比較的人に慣れている生き物ですが、急な動きや大きな音には敏感に反応します。
突然近づいたり、バシャバシャと激しく水面を叩くような泳ぎ方をすると、驚いて逃げてしまうことがあります。
ウミガメを発見したら、まずは動きを止めて様子を観察しましょう。
ウミガメが食事をしていたり、休んでいる様子であれば、ゆっくりと静かに近づいていきます。
水面での足の動きを最小限にし、できるだけ音を立てないように泳ぐことがポイントです。
| 推奨される行動 | 避けるべき行動 |
|---|---|
| ゆっくりとした動作で近づく | 急に近づく、急な動きをする |
| 静かに水中を移動する | バシャバシャと音を立てて泳ぐ |
| ウミガメの進行方向を予測して待つ | 真上から覆いかぶさるように近づく |
| 自然な姿勢で浮かびながら観察 | 大声を出す、水中で騒ぐ |
| 斜め横から観察する位置取り | 逃げ道を塞ぐような位置取り |
ウミガメの真正面や真上から近づくのは避けましょう。
斜め横から観察する位置取りが、ウミガメにストレスを与えにくく、長い時間一緒に泳げる可能性が高まります。
また、ウミガメが呼吸のために水面に上がろうとしている時は、その動きを邪魔しないよう配慮することも重要です。
ガイド付きツアーの活用

初めて宮古島でウミガメとの遭遇を目指す方には、地元のガイドが案内するツアーへの参加が最も効果的な方法です。
経験豊富なガイドは、その日の海況や潮の流れ、季節に応じて最適なポイントを熟知しています。
ガイド付きツアーには以下のような利点があります。
まず、ウミガメの生息エリアや行動パターンを把握しているため、自力で探すよりも圧倒的に高い確率で遭遇できます。
また、安全面でのサポートも充実しており、海況の判断や適切な泳ぎ方のアドバイスを受けられます。
さらに、ガイドからはウミガメの生態や観察マナーについての説明を受けられるため、より深い理解を持って観察することができます。
写真撮影のベストポジションや、ウミガメにストレスを与えない距離感についても具体的に教えてもらえるでしょう。
ツアーを選ぶ際は、少人数制のものを選ぶことをおすすめします。
大人数のツアーだと一人あたりの観察時間が短くなったり、ウミガメが驚いて逃げてしまう可能性が高くなります。
4名から6名程度の少人数ツアーであれば、じっくりとウミガメを観察でき、ガイドからの細やかなサポートも受けやすくなります。
また、複数回ウミガメに遭遇した経験のある方でも、ガイドツアーに参加することで新しいポイントを発見できたり、より良い観察方法を学べたりすることがあります。
地元ガイドならではの知識や、長年の経験に基づいた情報は非常に価値があります。
ウミガメと接する際の注意点とマナー

宮古島の美しい海でウミガメと出会えた瞬間は、忘れられない思い出になります。
しかし、ウミガメは野生動物であり、絶滅危惧種にも指定されている保護すべき生き物です。
私たち人間が適切なマナーを守ることで、ウミガメへのストレスを最小限に抑え、今後も安全に共存していくことができます。
ここでは、ウミガメと接する際に必ず守るべき注意点とマナーを詳しく解説します。
触らない、追いかけない
ウミガメに触れることは、日本の法律で禁止されている行為です。
ウミガメは「種の保存法」や「海洋生物保護法」によって保護されており、故意に触れたり捕獲したりすることは法律違反となる可能性があります。
ウミガメに触れることがなぜ問題なのか、いくつかの理由があります。
まず、人間の手には様々な細菌や化学物質が付着しており、これがウミガメの皮膚や甲羅に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、突然触られることでウミガメが驚き、パニックを起こして岩場にぶつかったり、急浮上して減圧症のような状態になることもあります。
追いかける行為も絶対に避けるべきです。
ウミガメは一見のんびり泳いでいるように見えますが、追いかけられることで大きなストレスを感じます。
ストレスを受けたウミガメは、その場所に戻ってこなくなることもあり、他の観光客や地域全体にとっても損失となります。
| 禁止行為 | 理由 | 影響 |
|---|---|---|
| 触る | 細菌感染・驚かせる | 健康被害・パニック |
| 追いかける | 過度なストレス | 生息地放棄・体力消耗 |
| 餌付け | 生態系への影響 | 依存性・栄養バランス崩壊 |
| 進路妨害 | 自由な行動の阻害 | ストレス・呼吸困難 |
ウミガメの方から近づいてくることもありますが、その場合も手を伸ばさず、じっと観察することが大切です。
好奇心旺盛なウミガメは、静かにしている人間の周りを泳ぐこともありますが、これは自然な行動として見守るべきです。
適切な距離を保つ
ウミガメとの適切な距離は最低でも2メートル以上とされています。
より安全を考慮するなら、3メートル程度の距離を保つことが理想的です。
この距離は、ウミガメにストレスを与えず、かつ私たちも安全に観察できる距離です。
距離を保つべき理由は複数あります。ウミガメは呼吸のために定期的に水面に上がる必要があります。
人間が近すぎると、ウミガメは呼吸のタイミングを逃してしまい、苦しい思いをすることになります。
特に、ウミガメが水面に向かって泳ぎ始めたら、進路を妨げないよう横に避けることが重要です。
また、ウミガメの上から覆いかぶさるような位置取りも避けるべきです。
ウミガメにとって上からの影は天敵を連想させ、強いストレスとなります。
常にウミガメと同じ高さか、やや下の位置から観察するよう心がけましょう。
複数人でウミガメを囲むことも禁物です。四方を人間に囲まれたウミガメは逃げ場を失い、パニック状態になります。
常にウミガメが自由に泳いで逃げられるスペースを確保することが、観察のマナーです。
距離を保つことは、自分自身の安全のためでもあります。
ウミガメは温厚な生き物ですが、驚いたり威嚇を感じたりすると、前足で水をかいて逃げようとします。
その際に、前足が当たって怪我をする可能性もゼロではありません。
フラッシュ撮影は控える
ウミガメの写真を撮りたい気持ちは理解できますが、フラッシュ撮影はウミガメの目に深刻なダメージを与える可能性があります。
水中では光が屈折し、フラッシュの光は予想以上に強く感じられます。
ウミガメの目は人間よりも光に敏感で、強い光を受けると一時的に視力を失ったり、方向感覚を失ったりすることがあります。
これは海中で非常に危険な状態であり、岩にぶつかったり、適切に呼吸できなくなったりする原因となります。
水中撮影を行う際は、フラッシュ機能を必ずオフにしましょう。
最近のアクションカメラや防水カメラは、フラッシュなしでも十分に美しい写真や動画が撮影できます
。むしろ、自然光で撮影した方が、海の透明感やウミガメの自然な色合いを表現できます。
撮影に夢中になりすぎて、ウミガメに近づきすぎたり、進路を妨げたりしないよう注意も必要です。
撮影は観察の一部であり、ウミガメの行動を尊重することが最優先です。
良い写真を撮るためには、適切な距離を保ちながら、ウミガメの自然な行動を待つ忍耐力が求められます。
また、水中での連写モードの音や、機械の操作音も、可能な限り小さくする配慮が望まれます。
水中では音が伝わりやすく、電子音がウミガメを驚かせることもあります。
日焼け止めは海に優しいものを
シュノーケリングやダイビングの際に使用する日焼け止めが、海洋環境とウミガメに悪影響を及ぼすことが科学的に証明されています。
特に、オキシベンゾンやオクチノキサートといった化学成分は、サンゴの白化現象を引き起こし、海洋生物の生殖機能にも影響を与えることが分かっています。
宮古島の海に入る際は、「リーフセーフ」や「海洋安全」と表示された日焼け止めを選びましょう。
これらの製品は、サンゴや海洋生物に害を与える化学成分を含まず、酸化亜鉛や酸化チタンなどの物理的なUVカット成分を使用しています。
| 避けるべき成分 | 推奨される成分 |
|---|---|
| オキシベンゾン | 酸化亜鉛(ノンナノ) |
| オクチノキサート | 酸化チタン(ノンナノ) |
| パラベン | 天然由来成分 |
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 植物由来オイル |
より環境に配慮するなら、ラッシュガードやウェットスーツを着用することで、日焼け止めの使用量を大幅に減らすことができます。
特に長時間海に入る場合は、物理的な紫外線対策の方が効果的で、環境への負荷も少なくなります。
日焼け止めは海に入る30分前に塗り、肌にしっかり馴染ませることも重要です。
塗ってすぐに海に入ると、日焼け止めが十分に定着せず、海中に溶け出す量が増えてしまいます。
また、ヘアスプレーや化粧品、香水なども海洋環境に影響を与えます。
海に入る日は、これらの使用を控えるか、最小限にすることが望ましいです。
ウミガメは嗅覚も鋭いため、強い香りは彼らにとってストレスとなる可能性もあります。
環境に配慮した製品を選ぶことは、ウミガメだけでなく、宮古島の豊かな海洋生態系全体を守ることにつながります。
私たち一人ひとりの小さな選択が、美しい海を未来に残すための大きな力となるのです。
宮古島で見られるウミガメの種類

宮古島の海では、主に2種類のウミガメに出会うことができます。
それぞれに特徴的な外見や生態があり、観察する際の見分け方を知っておくと、より深くウミガメとの出会いを楽しむことができます。
ここでは、宮古島周辺で見られるウミガメの種類について詳しく解説します。
アオウミガメ
宮古島で最も高い確率で出会えるのがアオウミガメです。
体長は成体で1メートル前後になり、体重は100キロから200キロほどに成長します。
名前に「アオ」とついていますが、甲羅の色は茶褐色や緑褐色をしており、実際には青く見えません。
この名前は、体内の脂肪が青緑色をしていることに由来しています。
アオウミガメの大きな特徴は、草食性であることと丸みを帯びた頭部の形状です。
主に海藻や海草を食べて生活しており、浅瀬の海藻が豊富なエリアでよく見かけることができます。
特に宮古島のシギラビーチや吉野海岸では、海藻を食べているアオウミガメの姿を頻繁に観察できます。
性格は比較的穏やかで人慣れしている個体も多く、シュノーケリング中に近くまで寄ってきてくれることもあります。
ゆったりとした泳ぎ方が特徴的で、その優雅な姿は多くの人を魅了します。
甲羅の縁は滑らかで、頭部には左右1対ずつの鱗板があることも見分けるポイントです。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 体長 | 成体で約1メートル |
| 体重 | 100〜200キロ |
| 甲羅の色 | 茶褐色、緑褐色 |
| 食性 | 草食性(海藻、海草) |
| 頭部の鱗板 | 左右1対ずつ |
| 性格 | 穏やか、人慣れしている個体も多い |
タイマイ
アオウミガメに次いで宮古島で観察できるのがタイマイです。
タイマイはアオウミガメよりもやや小型で、成体でも体長70センチから90センチ程度、体重は50キロから80キロほどです。
その名前は、鼈甲(べっこう)の原料となる甲羅を持つことから「玉甲」が転じたものとされています。
タイマイの最大の特徴は、鋭く尖った鳥のくちばしのような口と、鋸歯状にギザギザした甲羅の縁です。
この独特の口の形は、サンゴの隙間にいるカイメンなどを食べるために適応したもので、アオウミガメの丸い頭部とは明確に異なります。
頭部には左右2対ずつの鱗板があることも見分けるポイントです。
甲羅の模様も美しく、黄褐色や茶褐色の地に、放射状や大理石のような模様が入っています。
この美しい甲羅は、かつて鼈甲細工の材料として乱獲の対象となり、現在では絶滅危惧種に指定されています。
そのため、タイマイとの出会いは特に貴重な体験となります。
タイマイはアオウミガメに比べて警戒心が強く、人が近づくとすぐに逃げてしまうことが多いです。
主にサンゴ礁の周辺に生息しており、宮古島では八重干瀬やイムギャーマリンガーデンなどのサンゴ礁が発達したエリアで見られることがあります。
雑食性で、主にカイメン類を食べますが、クラゲや小魚なども捕食します。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 体長 | 成体で約70〜90センチ |
| 体重 | 50〜80キロ |
| 甲羅の色 | 黄褐色、茶褐色(放射状や大理石模様) |
| 甲羅の縁 | 鋸歯状でギザギザ |
| 口の形 | 鳥のくちばしのように鋭く尖る |
| 頭部の鱗板 | 左右2対ずつ |
| 食性 | 雑食性(カイメン類、クラゲ、小魚) |
| 性格 | 警戒心が強い |
| 保護状況 | 絶滅危惧種 |
宮古島でウミガメ観察をする際には、この2種類の見分け方を知っておくと、より充実した体験ができます。
頭部の形状と甲羅の縁の形が最も分かりやすい見分けポイントです。
どちらのウミガメも貴重な生き物ですので、出会えた際には静かに観察し、彼らの自然な行動を尊重することが大切です。
ウミガメと泳ぐための準備と持ち物

宮古島でウミガメとの感動的な出会いを実現するには、適切な準備と装備が欠かせません。
海の環境は陸上とは大きく異なるため、安全で快適なシュノーケリング体験のために必要な道具をしっかりと揃えることが大切です。
ここでは、ウミガメと泳ぐ際に必要な持ち物と、それぞれの選び方のポイントを詳しく解説します。
シュノーケリングセット

ウミガメと泳ぐために最も重要な装備がシュノーケリングセットです。
マスク、シュノーケル、フィンの3点セットが基本となり、これらの選び方次第で快適さが大きく変わります。
マスクの選び方
マスクは顔にしっかりとフィットするものを選ぶことが重要です。
水が浸入しにくく視界が広いタイプを選ぶと、ウミガメの観察がより楽しめます。
購入前に実際に顔に当てて、鼻で息を吸い込んだ時にマスクが落ちないかを確認しましょう。
曇り止め機能付きのレンズや、度付きレンズが選べるタイプもあります。
一眼タイプと二眼タイプがありますが、視界の広さを重視するなら一眼タイプがおすすめです。
シュノーケルの選び方
シュノーケルは排水弁付きのものを選ぶと、万が一水が入った際にも簡単に排出できます。
ドライトップ機能があれば、波をかぶった時にも水の侵入を防げます。
マウスピースは柔らかいシリコン製で、長時間くわえても疲れにくいものを選びましょう。
フィンの選び方

フィンはフルフットタイプとストラップタイプがあります。
ビーチエントリーの場合はストラップタイプが脱着しやすく便利です。
サイズが合わないと足が痛くなったり脱げたりするため、必ず試着してから選ぶことをおすすめします。
初心者の方は、短めで柔らかいタイプの方が足への負担が少なく扱いやすいでしょう。
| 器材 | レンタル料金の目安 | 購入価格の目安 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| マスク | 500円~1,000円 | 3,000円~8,000円 | 顔にフィットするものを選ぶ |
| シュノーケル | 500円~1,000円 | 2,000円~5,000円 | 排水弁付きが便利 |
| フィン | 500円~1,000円 | 3,000円~10,000円 | サイズが重要 |
| 3点セット | 1,500円~2,500円 | 8,000円~20,000円 | セット購入がお得 |
ラッシュガード
ラッシュガードは宮古島の強い紫外線から肌を守り、クラゲなどの刺胞動物からの保護、体温低下の防止といった複数の役割を果たす重要なアイテムです。
ラッシュガードの機能と選び方
UPF50+の紫外線カット機能があるものを選べば、日焼け止めの使用量を減らせて環境にも優しいです。
長袖タイプなら腕全体を保護でき、フード付きなら首の後ろもカバーできます。
速乾性の高い素材を選ぶと、濡れたままでも快適に過ごせます。
ジップアップタイプは着脱が簡単で、体温調節もしやすいのでおすすめです。
ウェットスーツとの違い
水温が低い時期や長時間海に入る場合は、ラッシュガードよりも保温性の高いウェットスーツの方が適しています。
3ミリから5ミリの厚さのウェットスーツなら、宮古島の海でも十分に対応できます。
浮力もあるため、泳ぎに自信がない方にも安心です。
マリンシューズ
マリンシューズは足元の安全を守るために必須のアイテムです。
宮古島のビーチには珊瑚のかけらや岩場があり、素足では怪我をする危険性があります。
マリンシューズの重要性
滑りやすい岩場での転倒防止や、鋭利な珊瑚や貝殻による怪我の予防に不可欠です。
ウニを踏んでしまうリスクもあるため、ソールがしっかりとした厚みのあるものを選びましょう。
水抜け穴があるタイプは水が溜まりにくく、歩きやすさが向上します。
サイズ選びのポイント
マリンシューズは水に濡れると少し伸びるため、試着時にややきつめに感じるくらいがちょうど良いサイズです。
足首までしっかりと保護できるハイカットタイプなら、砂の侵入も防げます
。速乾性のあるメッシュ素材を使用したものは、使用後も乾きやすく衛生的です。
防水カメラ

ウミガメとの貴重な出会いを記録に残すために、防水カメラは欠かせません。
水中での撮影には専用の機材が必要となります。
防水カメラの種類と特徴
防水コンパクトデジタルカメラは水深10メートルから20メートル程度まで対応しており、シュノーケリングには十分な性能です。
スマートフォンを防水ケースに入れて使用する方法もコストを抑えられて手軽ですが、操作性や画質を重視するなら専用カメラがおすすめです。
アクションカメラは動画撮影に優れ、ウミガメが泳ぐ姿を臨場感たっぷりに記録できます。
水中撮影のコツ
水中では光の屈折により被写体が実際より近く大きく見えるため、思っているよりも近づいて撮影する必要があります。
ただしウミガメには適切な距離を保つことが重要なので、ズーム機能を活用しましょう。
フラッシュはウミガメを驚かせる可能性があるため使用を控え、自然光を活用した撮影を心がけます。
| カメラタイプ | 価格帯 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 防水コンパクトカメラ | 20,000円~50,000円 | 操作が簡単、画質が良い | やや高価 |
| スマホ用防水ケース | 1,000円~5,000円 | 低コスト、手軽 | 操作しにくい、画質制限 |
| アクションカメラ | 20,000円~60,000円 | 動画撮影に最適、装着型 | 静止画は普通 |
| 使い捨て防水カメラ | 1,500円~3,000円 | 最も手軽、故障の心配不要 | 画質が劣る、データ化に手間 |
その他の便利な持ち物
基本装備以外にも、快適なシュノーケリング体験のために準備しておくと良いものがあります。
ライフジャケットは泳ぎに自信がない方や、長時間海に浮いていたい方におすすめです。
多くのビーチやツアーでレンタルできますが、自分専用のものがあると衛生的で安心です。
海に優しい成分の日焼け止めは、珊瑚礁への影響を最小限に抑えながら紫外線から肌を守れます。
オキシベンゾンやオクチノキサートなどの化学成分を含まないリーフセーフタイプを選びましょう。
ラッシュガードと併用することで、日焼け止めの使用量を減らせます。
曇り止めスプレーやジェルは、マスクのレンズが曇るのを防ぎ、クリアな視界でウミガメを観察できます。
使用前にマスクの内側に塗り、水で軽くすすいでから使用します。
防水バッグやドライバッグがあれば、貴重品や着替えを濡らさずに持ち運べます。
ビーチで荷物を置いて海に入る際にも安心です。
タオルは速乾性のあるマイクロファイバータオルが便利です。
コンパクトに畳めて、すぐに乾くため、何度も使用できます。
飲料水は必ず持参しましょう。
海から上がった後は想像以上に喉が渇いており、熱中症予防のためにもこまめな水分補給が重要です。
ビーチサンダルは濡れた足でも履きやすく、移動時に便利です。
ただし海に入る際はマリンシューズに履き替えることを忘れないようにしましょう。
準備を万全にすることで、安全で快適なウミガメとの遭遇体験が実現します。
初めての方はレンタル品を活用し、今後も継続する予定があれば自分に合った装備を徐々に揃えていくのが良いでしょう。
まとめ
宮古島は透明度抜群の海と充実した保護活動により、ウミガメと高確率で出会える国内有数のスポットです。
シギラビーチ、吉野海岸、新城海岸などでは、のんびり泳ぐかわいいウミガメの姿を間近で観察できます。
ベストシーズンは4月から11月で、午前中の時間帯が特におすすめです。
海藻が豊富なエリアを静かに探し、ガイド付きツアーを活用することで遭遇率をさらに高められます。
ウミガメと接する際は、触らない・追いかけない・適切な距離を保つといったマナーを必ず守りましょう。
フラッシュ撮影を控え、海に優しい日焼け止めを使用することも大切です。
シュノーケリングセットやラッシュガード、マリンシューズなどを準備すれば、安全で快適な体験ができます。
正しいマナーを守りながらウミガメとの出会いを楽しむことで、宮古島の美しい海とかわいいウミガメたちとの思い出に残る時間を過ごせるでしょう。
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