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コラム

沖縄・宮古島シーサーの誕生は自然も歴史も関係!マジムンVSシーサーとは?

青い空、白い砂浜、そしてエメラルドグリーンの海。南国リゾートの代表格として人気の宮古島。

もし、あなたがこの島を訪れる機会があれば、ぜひ探してほしいものがあります。それは、いたるところで見かける素朴で可愛らしいシーサーです。

沖縄や宮古島といえば、シーサーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?このユニークな像には、宮古島の自然・歴史・そして人々の暮らしが深く根づいています。

この記事では、そんなシーサーを通して、宮古島の魅力を余すところなく紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪

そもそも「シーサー」ってなに?

右下に”そもそも「シーサー」ってなに?”と記載。沖縄の住宅街と道路の背景に白く大きな口を開けたシーサーの置物が正面を向いている画像

沖縄・宮古島といえば、シーサー!旅行に来た際にかわいいから買っていこうと思う方も多いと思います。

では、そもそもシーサーはどういう意味や意図で作られたのか?ご存知でしょうか?

シーサーの名前の由来は、獅子(しし)が沖縄の方言によって、「シーサー」と言い換えられたことがはじまりで、実は石垣島の八重山地方では、シーシーと呼ばれています。

沖縄の家では玄関や、屋根の上・お部屋の中にインテリアとして飾られます。シーサーは、魔除けや守り神として知られる像のことで、ライオン(獅子)をモチーフにして作られています。

その姿は大きな口とギョロッとした目が特徴的で、迫力のある姿をしています。

シーサーは通常2体を対にして配置します。実はシーサーには、ちゃんと性別もあるんですよ!

シーサーはオスとメスがペアになって置かれます。

見極め方は、以下の通り。

・正面から見たとき、右側で口を開けているのがオス

・正面から見たとき、左側で口を閉じているのがメス

口を開けたオスは、沖縄の悪霊マジムンを追い払い、口を閉じたメスは、現在の幸せを守る役割を果たしているとされています。

ん…急にマジムンってなんだろう…!?と思う方もいらっしゃいますよね。そんな方は次の章で説明していくので見ていきましょう。

シーサーと沖縄の妖怪「マジムン」の関係

左側に”沖縄の妖怪マジムン?”と記載。エメラルドグリーンが見える浜辺を背景にオレンジ色の微笑んでいるシーサーのイラスト画像

さて、先ほど出てきたキーワード「マジムン」についてお話していきましょう。

マジムンは、沖縄県や鹿児島県奄美群島に伝わる悪霊や妖怪の総称です。いろんな種類のマジムンが存在しますが、特に動物の姿をしたマジムンに股をくぐられると死んでしまうと言われています!

そのため、決して股をくぐられないように気をつける必要があるんです!

また、奄美群島の一部ではハブをマジムンと呼ぶところも。

伝承によれば神の使いともされており、ハブは、マジムンの中では唯一実在する生物です。急にホラーでこわい…!という方は、マジムンの特徴を以下に記載したので確認してくださいね。

マジムンの特徴をチェック!

・多様な姿

動物の姿をしているもの、人間の姿をしているもの、自然現象を擬人化したものなど、様々な姿で現れると言われています。

・悪戯好き

人々を驚かせたり、いたずらをすることが多いとされています。

・畏敬の対象

一方で、自然や生命の神秘を象徴するものとして、畏敬の念を持って扱われることもあります。

どんなマジムンがいるの?

マジムンには様々な種類があり、その中には特定の条件で人に害を及ぼすものもいるんです。
ここではそんなマジムンの中でも特に有名な数種類をご紹介しましょう。

アカングワーマジムン赤ちゃんの死霊が姿を変えたと言われるアカングワーマジムン。四つんばいの姿で、人の股をくぐろうとします。

もし股をくぐられてしまったら…恐ろしい結果が待っているかもしれません。

アフィラーマジムンアヒルの姿をしたアフィラーマジムンは、夜中に現れては人を驚かせます。片足しかなく、重病人の霊が変化したものともいわれています。

夜道で出会ったら、石を投げつけて追い払うのが昔からの言い伝えです。

牛マジムン牛の姿をした牛マジムンは、沖縄各地で目撃されています。中には、葬具が変化したものという恐ろしい噂も。

ある空手家と壮絶なバトルを繰り広げたという話も残っています。

ウワーグワーマジムンブタの姿をしたウワーグワーマジムンは、夜道で男女が遊んでいると現れると言われています。ブタの鳴き声を真似て、人を驚かせます。

沖縄の豚肉食文化と深い繋がりがあるのかもしれません。

龕(がん)のマジムン龕の精(がんのせい)とも呼ばれ、龕(がん)と呼ばれる葬具が化けたマジムンです。

国頭郡今帰仁村のブンブン坂では、牛や馬に化けて人を襲うと言われています。宮古島では赤く塗られた龕が赤い馬に化けたこともあるそうです。

夜中に物音が聞こえたら、もしかしたらこのマジムンの仕業かも…

ヒチマジムン幽霊の一種で、「ヒチ」とも呼ばれます。道の辻にいて人を迷わせ、風のように移動すると言われています。

また、ヒチは人に赤飯と白飯のどちらかを選ばせ、選んだ方に応じて食べ物を与えるとも。

夜道を歩く際に櫛や篩を持つと、ヒチに連れられることがあるとされ、男性はふんどしを鉢巻きに、女性は腰巻きを頭にかぶることヒチの影響を避けられるとされています。

ミシゲーマジムンミシゲー(しゃもじ)のマジムンで、古くなった食器などがこのマジムンになるとされます。

普段何気なく使っているものでも、もしかしたら不思議な力が宿っているかもしれません。

ざっとここまで読んで恐怖に震えている方はご安心ください。

実はマジムンは、先祖の人々が自然に対して抱いていた畏敬の念や、未知のものに対する恐怖心から生まれたと考えられています。

沖縄・宮古島ではその名残で、マジムンの出現を避けるためにシーサーが残っているとされています。

シーサーが存在することで、マジムンの悪影響を軽減し、平穏な生活を保てると考えられています。

 つまり、シーサーの存在が恐ろしいマジムンから人々を守ってくれているんです!

 ※これらのマジムンの話はあくまで民話や伝説であり、科学的な根拠があるわけではありません。あくまで一つの物語として楽しんでくださいね。

シーサーを玄関に置いてマジムンを追い払おう

右側に”玄関は家と外をつなぐ大切な場所”と記載。手前に階段のある室内の玄関前で左に白いムっとした顔のシーサーのイラストがある画像

沖縄・宮古島の守り神として親しまれているシーサー。

ここまでお伝えしてきた通り、シーサーは、沖縄の魔物であるマジムンを追い払う力があると信じられています。

マジムンは「人の通る道を歩く」という言い伝えがあるので、シーサーの口を開けた方を人が通る方向に向けて置くのが一般的。

この置き方により、邪気を家の中に招き入れることなく、家を守ることができます。

玄関は家と外をつなぐ大切な場所。邪気が入りやすい場所でもあるので、シーサーを置く場合は以下のポイントに注意しましょう!

・玄関の外に置く

玄関の中ではなく外側に置きましょう。これによって邪気を家の中に侵入させない効果が期待できるでしょう。

・場所を清める

シーサーを置く場所は常に清潔を保ちましょう。ホコリや汚れは邪気を呼び寄せやすいため、定期的に掃除をしてくださいね。

玄関以外にも、庭やベランダ、窓際など置く場所を工夫して家の中に邪気が入らないようにしましょう。

シーサーはどんな素材でできている?

黒い土を両手ですくいあげている画像

家を邪気から守ってくれる…そんなスーパーヒーローなシーサーの素材は、石や琉球漆喰(しゅうきゅうしっくい)・沖縄特有のクチャ(黒土)を使ったものが多くあります。

琉球漆喰とは?

沖縄で古くから使われてきた伝統的な漆喰のことです。生石灰、稲わら、水といった自然素材だけで作られ、独特の風合いと機能性を備えています。空気中の湿度を調整する働きがあり、室内を快適に保ち悪臭を吸着し、空気を浄化する効果があります。

クチャとは?

「クチャ」は沖縄県の中南部の一部でしか採れない粘土状の土です。これは、古代の海底に堆積した粘土が地盤の隆起によって地表に現れたものとされています。もともとは海底にあったため、貝の化石やサンゴ礁を多く含んでおり、炭酸カルシウムやミネラルが豊富です。このため、美容用のパックや洗顔料としても利用されています。1970年頃からは、瓦や陶器の原料としても使われるようになりました。

時代とともに、シーサーの素材も多様化してきました。耐久性が高いコンクリートや、スタイリッシュな金属製のものなど。お土産としてプラスチック製のシーサーが売られている場合もあるかもしれません。

これらの素材で作られたシーサーは、現代のライフスタイルに合わせたデザインや機能性を備えています。

ここでは、古くから使われてきた素材について見てみましょう。

・漆喰で作られたシーサー

 砕かれた赤瓦を使った骨組みに漆喰を塗り重ね、さらに色を付けて乾燥させて仕上げたシーサー。

明治時代から愛されてきたという歴史ある漆喰のシーサーは、年月を重ねるごとに味わいを増し、その家の物語を静かに語りかけてくるような、温もりのあるシーサーです。

・あらやち(赤焼 / 荒焼)で作られたシーサー

屋根の上でひときわ目を引く、赤いあらやちシーサーは、陶器を焼く際に釉薬(うわぐすり)をかけずに焼かれた素朴な風合い。

赤土の色がそのまま残り、あたたかみのある赤色をしています。

・釉薬/上焼をかけて仕上げたシーサー

素焼きのシーサーに釉薬をかけて焼き上げたもの。釉薬のガラス質の膜が水や汚れから守ってくれるので、簡単な手入れだけで美しい状態を長く保つことができるため、どんな場所にも華やかさを添えてくれるでしょう。

・クチャ(黒土)を使ったシーサー

クチャは沖縄の一部でしか採れない特有の粘土質の土で、ミネラルを豊富に含んでいます。クチャを使って作られたシーサーは、自然素材ならではの柔らかな風合いが特徴。

焼き上げると独特の質感が出て、年月とともにその表情が変化し、風化による深みが増していきます。クチャは美しい仕上がりだけでなく、沖縄の自然とのつながりを感じさせる素材です。

上記のシーサーに使われている材料は、実は島の自然環境と深く結びついているんです!

宮古島の自然環境については次の章でくわしく見ていきましょう。

宮古島の自然とシーサーの関係とは?

左側にエメラルドグリーンの海と浜辺下に”宮古島の自然とシーサーの関係”と記載。右側に茶色く口を開いたシーサーの置物の画像

宮古島のシーサーは、島の自然と人々の暮らしが深く結びついた存在です。特に、シーサーの素材として使われる石灰岩とクチャ(黒土)は宮古島の豊かな自然環境を物語っています。

ここから、宮古島の自然とシーサーの関係についてお話していきます。

石灰岩と宮古島の地質

宮古島の土壌や地形の大部分は、長い年月をかけてサンゴや海洋生物の死骸が堆積し、石灰岩として固まったもの

 

この石灰岩は、島の自然環境の中で風化し、建材や工芸品の素材として広く使われるようになりました。シーサーもその一例で、島の地元資源である石灰岩を活用して作られています。

 

石灰岩がシーサーの素材として選ばれる理由は以下の通り。

・加工のしやすさ

石灰岩は、硬すぎずやわらかすぎず、彫刻にぴったりの素材。そのため、様々な表情をもつシーサーを形作るのに最適です。

・強度

一度固まると非常に硬く、雨や風に強く、長い年月を経てもその形を保ちます。屋外に置かれるシーサーにとって、石灰岩の耐久性は非常に重要!

・調湿効果

石灰岩は多孔質という特徴があり、スポンジのように湿気を吸ったり吐いたりします。高温多湿の宮古島では、この調湿効果が建物の快適性を高めるだけでなく、シーサーにも良い影響を与えていると考えられます。

このように石灰岩はシーサーにぴったりな素材なのです。

島の基盤が石灰岩でできている宮古島。シーサーはその宮古島の土壌と同じ素材で作られている、島の自然と調和している存在と言えるでしょう。

クチャ(黒土)と宮古島の地質形成

クチャは、宮古島や沖縄本島の一部でしか採れない非常に細かい粘土質の土です。クチャは古代の海底に堆積した海泥が、地盤の隆起や風化によって地表に現れたもので、貝殻やサンゴなどの化石を含んでいます。

そのため、クチャは炭酸カルシウムやミネラルが豊富で、これが宮古島の特有の土壌成分となっています。

クチャは美容用品や陶器の材料としても利用されていますが、シーサー作りの素材としても用いられます。これは、クチャが柔らかくて成形しやすく、乾燥して硬化すると丈夫な素材になるためです。

また、宮古島の自然に由来する素材として、シーサー作りにクチャが使われることで、島の伝統や自然との結びつきを象徴する存在となっています。

サンゴ礁と島の風土

宮古島は、長い年月をかけてサンゴの骨格が積み重なってできたサンゴ礁が隆起し、形成された島です。このサンゴ礁が、島の土壌や地質の基礎となり、石灰岩やクチャを生み出しました。

つまり、シーサーに使われる石灰岩やクチャは、宮古島の自然の成り立ちそのものが関わっているのです。

シーサーと自然の深いつながり

・島の象徴

シーサーは、島の自然素材で作られた、いわば「島の分身」のような存在です。

・自然との一体感

シーサーを見ることで、島の豊かな自然を感じることができます。

・歴史と文化の継承

シーサーは、人々が自然と共存してきた歴史と文化を物語っています。

このように、宮古島のシーサーは、島の自然が育んだ芸術作品と言えるでしょう。

サンゴ礁から生まれた石灰岩やクチャで作られたシーサーは、島の風土と人々の暮らしを映し出し、私たちに自然とのつながりを教えてくれるのです!

沖縄の歴史にもシーサーは関わっている!?

琉球ガラスで作られた丸い吹きガラス玉が4つ吊るされている下にオレンジ色のシーサー2匹が微笑みながら向き合っているイラスト画像

シーサーのルーツは、想像力豊かな人々によって生み出された伝説の生き物でした。

獅子(シーサー)は元々ライオンを指すというお話を最初にしましたね。少しだけ、歴史のお話をしていきましょう。

ライオンがシルクロードを通じて中国に伝わった時、中国にはライオンが存在していませんでした。人々はライオンを見たことがなかったため、想像力を膨らませて「獅子」という伝説の生き物を作り出したのです。
この「獅子」が沖縄に伝わり、長い年月をかけて「シーサー」へと姿を変えていきました。

沖縄で初めてシーサーが作られたのは約300年前のこと。
琉球王国の歴史書「球陽(きゅうよう)」にその記録が残っています。

1689年頃、火災の被害に悩まされていた富盛(ともり)地区の住民たちは、風水師に相談しました。彼は「八重瀬岳に向かってシーサーを置くと良い」と助言しました。

住民たちがその通りにシーサーを置くと、不思議なことに火事が収まったと言われています。

この時に作られたシーサーは、なんと日本最古のシーサーと知られています。現在も、沖縄県指定の有形民俗文化財となり、富盛の地に大切に保存されていて、沖縄の人々に大切にされています。
これが、富盛の石彫大獅子(ともりのいしぼりうふじし)と呼ばれています。

日本最古の伝説のシーサー!富盛の石彫大獅子

高さ約141.2cm、全長約175.8cmと非常に大きな石獅子で、静かに八重瀬岳を見ています。その姿は太く重く揃えた脚・まっすぐに伸ばした背筋・わずかに強張った顔と力強い姿をしています。

第二次世界大戦の地上戦の際にも米軍が「盾」として銃弾の跡が残っており、村を300年以上もの間ずっと見守り続けてきた歴史の重みを感じることができます。

日本最古の伝説のシーサー!富盛の石彫大獅子の場所

住所:〒901-0402  沖縄県島尻郡八重瀬町富盛21

交通アクセス:那覇バスターミナルからバスで45分

宮古島のシーサースポット

左側に”宮古島シーサースポット”と記載。琉球赤瓦の屋根の上で口を開けて怒った顔をしたシーサーの置物の画像

古くから人々を守り続けてきたシーサー。では、宮古島にはどんなシーサースポットがあるのでしょうか?代表的な4つをご紹介します。

宮古空港の「あたらかシーサー」

宮古島空港のロビーには、宮古島を代表する巨大なシーサー「あたらかシーサー」が堂々と佇んでいます。

あたらか」は宮古方言で「大切」「もったいない」という意味を持ち、このシーサーに対する人々の想いが込められています。

地元の素材をふんだんに使用し、地域全体で作り上げた、あたらかシーサーは宮古島を訪れる人々をあたたかく迎えてくれます。

シーサーに使われている貝殻は、地元の住民から提供されたものであり、地域全体でこの作品を作り上げたという背景も、あたらかシーサーを特別な存在にしています。

様々な種類の貝殻が埋め込まれており、まるで海の生き物が集まっているかのような、生命感あふれる、あたらかシーサーの姿。赤瓦のあたたかみと、漆喰の白さが絶妙なコントラストを生み出し、力強さと優しさを兼ね備えた表情をしています。

あたらかシーサーは、宮古島を訪れる人々にとって人気の撮影スポット!

あたらかシーサーは、島の活性化や地域の活性化に貢献することを目的として制作されました。宮古島の自然、文化、人々の想いが凝縮された、まさに島の象徴と言える存在。

宮古島を訪れる際は、ぜひ宮古空港のあたらかシーサーに会いに行ってみてください。

あたらかシーサーの詳細

住所:沖縄県宮古島市平良下里1657番地128

アクセス: 宮古空港ロビー

来間大橋で徒歩か自転車で黄昏れシーサー探し!

宮古島の美しい海を見渡す橋の上で、夕日に照らされながら物思いにふけるシーサーの姿が隠れています。

宮古島には、美しい海の上を島々を結ぶ壮大な橋がいくつも架かっています。中でも、伊良部大橋・来間大橋・池間大橋の3大巨橋は、その雄大な姿から観光客を魅了しています。

 

伊良部大橋

2015年に開通したばかりの新しい橋。その長さは日本一。

来間大橋

1995年に開通。宮古島と来間島を結ぶ美しい橋。

池間大橋

1992年に開通。最も歴史のある橋。

このうちの来間大橋には、なんと黄昏れているシーサーが隠れているのです!ぜひ探してみてくださいね!しかし、一点だけ注意があります。

橋の上は「駐停車禁止」となっているため、車やバイクでの立ち止まりはご遠慮ください。橋の車線は狭く、中央部分が盛り上がっている箇所もあるため、駐停車は大変危険です。

シーサーを探す際は、徒歩や自転車での移動をおすすめします。

宮古島側の「前浜農村公園」や来間島側の「タコ公園」に車を停めて、そこから歩いて橋を渡りましょう。約800m〜1200mほどの道のりですが、美しい景色を眺めながら歩けばあっという間です!

シーサーで楽しむ!カママ嶺公園

カママ嶺公園の目玉は、シーサー型の滑り台です。この滑り台は内部にも入ることができるため、初めて訪れる方はその大きさに驚くことでしょう。シーサー滑り台のすぐ隣には、ブランコも設置されています。

公園は坂道の上の高台に位置しており、ブランコを楽しみながら美しい景色を見下ろすことができます。大人でも楽しめる環境。

また、公園には立派な展望台があり、駐車場も用意されていますので、車で近くまでアクセスすることができます。

展望台へは三方向に延びる階段から登ることができ、バリアフリーのスロープも完備されているため、ベビーカーや車椅子を利用している方でもアクセスしやすくなっています。ただし、最上階へは階段のみの利用となります。

カママ嶺公園の詳細

住所:沖縄県宮古島市平良下里

アクセス: 平良港から車で5分

2階部分にはベンチやテーブルが設置されており、屋根もあるので、ゆったりとした時間を過ごすのに適しています。上空から見ると、カママ嶺公園の広さを実感できます。中心街からも近いため、少しの空き時間に散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。

シーサー岩

宮古島のシーサー岩は、その名の通り、シーサーの形をした岩が特徴的な観光スポットです。宮古島のシーサー岩は、うえのドイツ文化村内にあります。

 

ドイツ船が座礁したことをきっかけに、宮古島の人々がドイツ人を救助したことから友好関係が生まれ、この村が誕生しました。

シーサー岩の詳細

住所:沖縄県宮古島市上野宮国

アクセス:下地島空港から車で約10分

これらのスポットを訪れて、シーサーが持つ魅力をぜひ体感してみてくださいね!

シーサーにまつわる伝説や言い伝え

海辺に射した陽の光を両手で包もうとしている画像

シーサーは、沖縄の魔除けとして広く知られていますが、その役割はそれだけではありません。

シーサーのユニークな姿は人々の心を捉え、古くから様々な願いを込めて作られてきました。

・夫婦の円満

オスとメスのペアであるシーサーは、夫婦の円満を象徴し、家庭円満を祈る意味が込められています。

・子宝に恵まれる

子どもの顔を持つシーサーや、子だくさんの動物を模したシーサーは、子宝に恵まれるようにとの願いが込められています。

・漁業の守り神

海に面した地域では、シーサーを漁村の入り口や港に置き、豊漁を祈る象徴としていました。

・魔除け・厄除け

最も一般的な役割ですが、邪気を払い、家族の健康を守ると考えられています。

・招福・客寄せ

口を開けたオスのシーサーは、福を招き入れるとされ、商売繁盛を祈る意味が込められています。また、店舗の入り口に置かれることで、客を呼び込む効果があると信じられています。

・地域を守る

村の入り口や高台に置かれたシーサーは、村全体を守護する役割を担っていました。

・道しるべ

道の分岐点などに置かれ、道迷いを防ぐ役割も果たしていました。

このように、シーサーに込められた願いは、地域や個人の信仰によって様々。その多様な役割は、人々の暮らしや信仰と深く結びついており、沖縄の文化を象徴する存在と言えるでしょう。

夫婦の幸せを願う場合もあれば、子孫繁栄を願う場合も、安全を願う場合もあるでしょう。

ただの置物という姿だけではなく、人々の暮らしに根ざした「願いを叶える守り神」のような存在なのです。

そんなシーサーを見るたびに、人々の願いや祈りが込められていることをぜひ想像してみてください。より一層、シーサーの魅力を感じることができるでしょう!

自分だけのシーサーを作ろう!シーサー作り体験

中央に”自分だけのシーサーを作ろう!”と記載。丸めた陶土を両手で持っている画像

さて、せっかく宮古島に来たのなら、自分だけのシーサーを作る体験を楽しんでみませんか?

シーサー作り体験では、陶芸の技術を学びながら、世界に一つだけのオリジナルシーサーを制作できちゃいます!

体験の流れ

 ・材料選び

まずは、使用する粘土や装飾素材を選びます。色や形を自由に選べるので、自分の好みに合わせたシーサーを作ることができます。

・成形

選んだ材料を使って、シーサーの形を作ります。初心者でも丁寧に指導してもらえるので、安心して取り組めます。

・装飾

シーサーが形になったら、絵付けや飾り付けを行います。自分だけの個性的なデザインを楽しんでください。

・焼成

完成したシーサーは、焼成を行い、乾燥させます。焼き上がりが楽しみですね。

 

シーサー作りは、親子や友人同士で楽しむことができるアクティビティ♪

思い出を共有しながら、素敵な作品を作りましょう。自分が作ったシーサーは、宮古島での思い出の品として、ぜひ玄関に飾ってくださいね。

自分の手で作り上げるシーサーは、他にはない特別な存在です。あなたの願いを込めながら世界にたった一つのシーサーを作りましょう。

このシーサー作り体験を通じて、宮古島の自然や文化に触れながら、素敵な思い出を作りましょう!

宮古島でシーサー作りができるおすすめの工房3選

中央に”宮古島でシーサー作りができるおすすめの工房3選”と記載。バックに陶器が並んだ棚があり木の椅子に座った女性が陶器を作っている画像

ここでは、実際に宮古島旅行に訪れた際にシーサー作りを体験できる工房をご紹介します。
観光スケジュールや興味に合わせて参考にしてみてくださいね〜!

①陶芸工房・太陽が窯(てぃだががま)

シーサー作りや絵付けが楽しめる工房で、粘土をたっぷり使用してオリジナルシーサーを作成できます。手ろくろを使った陶芸体験もあり、家族連れに人気です。

陶芸工房・太陽が窯の詳細

所在地: 沖縄県宮古島市上野字新里1214

電話番号: 0980-76-2266

②シーサー陶房 球

宮古島市熱帯植物園の体験工房村にある陶房です。島の土を使ったシーサーや器を作ることができます。陶芸以外の体験も楽しめる工房です。

陶芸工房 ~シーサー陶房 球~の詳細

所在地: 沖縄県宮古島市平良東仲宗根添1166(宮古島体験工房村内)

電話番号: 0980-72-8981

③シーサーモノガタリ

シーサー作りの体験教室や陶芸教室が行われています。自由な発想でシーサーを作ることができます。シーサー陶房 球の姉妹店です。

シーサーモノガタリの詳細

所在地: 沖縄県宮古島市平良字松原1135-6

電話番号: 0980-75-0660

シーサー作りを通じて、宮古島の魅力を再発見し、素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

濃いピンクのツツジをバックに口を開けて四つん這いになった土色のシーサーの画像

シーサーを通して、私たちは宮古島の豊かな自然、古くからの伝統、そして人々のあたたかい心を深く知ることができます。

宮古島では、いたるところで個性豊かなシーサーと出会えます。空港や公園、民家の玄関先など…それぞれのシーサーを観察することで、島の魅力を再発見できるでしょう。

そして、シーサー作り体験に参加し、自分だけのオリジナルシーサーを作ってみるのもおすすめです。

シーサーは、宮古島の魅力を凝縮した、まさに島のシンボルと言えるでしょう。

宮古島を訪れる際には、ぜひシーサーを探してその魅力に触れてみてくださいね!

シーサーを通して沖縄・宮古島について詳しくなった方には

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